お盆の由来について
お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。盂蘭盆会は「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」というお経が由来であるとされています。「うらぼん」という言葉はサンスクリット語のウラバンナ(逆さ吊り)を漢字で音写したものです。この盂蘭盆経のもととなったお話があります。
お釈迦様の弟子である目連(もくれん)は、神通力によって亡くなった母親が地獄に堕ち、逆さ吊りの刑を受け、苦しみあえいでいることを知ります。どうにか母親を助けてあげたい目連は、お釈迦様に助けを求めました。するとお釈迦様は「雨季の修行を終えた僧たちに施しを行い、もてなし、心から供養しなさい。そうすれば母上様は救われますよ。」とおっしゃいました。目連はお釈迦様に言われた通り、修行を終えた僧たちをもてなし、施しました。すると、目連の母親は地獄の苦しみから救われ、無事に往生することができたといわれています。雨季の修行の終わりが旧暦の7月15日であり、現在の8月中旬ごろです。
この盂蘭盆経が日本に伝わり、旧暦の7月15日に、ご先祖様に感謝し供養するなどのお盆の行事がはじまったといわれています。